お金はすべての基礎です。
そして、お金はただ持っているだけでは意味がなく、「どう稼ぐか」「どう蓄えるか」「どう使うか」を考え、生活を豊かにすることが何よりも大切です。
そして、昨今の日本では「ただ働いても給料は年功序列では上がらない」「貯金していても増えない」「貯蓄よりも投資」「副業も考えて稼ぎ口を増やさなければならない」ということが声高に叫ばれています。
もはや、耳にタコができるほどですよね。
ですが、「どう稼ぐか」「どう蓄えるか」「どう使うか」について、初心者目線で教えてくれる機会は、自分で探さなければ見つけることはできません。
学校で教えてくれるものでもありませんから。さらに突っ込んでいうなら、先生自身、そんな方法があるなら自分で試しているでしょう。
また、初心者を狙うハゲタカのような人達がいるのもまた事実です。
そんな弱肉強食、騙し合いのような世界の姿を垣間見てしまうのが「お金」。
言い換えれば、生きるか死ぬかという生命の偽りない姿を現していることでもあります。

「Money Hack 初級編」では、これからまさに弱肉強食の道へ歩みだそうとしている方へ向けて、まず押さえておくべきお金の基本についてご紹介します。
教科書的な眠くなるような話題はいったん横において、「生きるか死ぬか」という話題から取り上げます。
基本のお金の増やし方は3つ
お金を増やす方法は、大きく分けて3つです。
- キャリアアップや副業による収入力強化
- 資産運用による収入力強化
- 節約によるキャッシュフロー強化
1つめは「能力や時間をカネに変える」方法です。定職についている方であれば、日々の仕事を頑張って昇進し、給料アップを狙うのが王道でしょう。副業が許されている企業であれば、副業を行うことによって、本業以外にも稼ぐ道を増やすのも有効です。
2つめは「カネがカネを生む」方法です。株式投資、投資信託、不動産投資などがあります。持つものが富む、という方法ですね。貧富の格差が広がるのではないか、というごもっともな指摘が来るかもしれませんが、それは自然の摂理でもあります。むしろ、野生の世界を見たらそれが当然です。身も蓋もないことを言えば、強いものはより強くなり、弱いものは弱いままというのが野生の世界です。人間社会は、それを法律や倫理で制限するという理性的な生き物だということを認識した方が、不要な恨みつらみを生まずに済むでしょう。冷酷ですが、それが事実です。
3つめは「無駄遣いをしない」というものです。子供のころから言われていることで、いまさら何をいっているのかと思うでしょう。ですが、酒・たばこ・娯楽などを考えれば、世の中はその場の快楽に流される人の方が圧倒的多数を占めているのは自明の理です。理性的に無駄遣いを排除できている人の方が奇特な存在でしょう。そのため、「これは無駄ではないか」「その場の快楽に流されていいのか」という強い精神力がないと、「無駄遣いをしない」というのは難しいのです。多くのビジネスは「人に少しでも余計な金を使わせる」という工夫を凝らしているので、全てを見抜くのは至難の業です。ですが、「無駄遣いをしない」という意識を持つかどうかは長期的に見て大きな差を生みます。ただし、「こいつはつまらない人間だ」と思われる損失もあるので、バランス感覚が重要になります。
キャリアアップや副業による収入力強化
人はなぜ働くのか。
「生きがい」「社会貢献」「使命」を掲げる人もいるでしょう。
ですが、ほぼ全ての人に言えるのは「生きるための金を得るために働いている」という事実です。
働くことの対価には「お金」があります。
「対価は感謝だけ」というボランティア活動もありますが、普通はボランティア活動だけでは生きていけません。
そして、働くためには「時間」と「エネルギー」を消費します。
時間もエネルギーも限られていますから、同じ時間とエネルギー使うなら、得られるお金は大いに越したことはありません。
得るお金を増やすにはどうするか。それは「昇進」「転職」「副業」です。
昇進や転職により、時間単価の高い仕事に変われれば、効率よく稼ぐことができます。
また、副業などを初めて、働く時間を増やせば、時間単価が変わらなくとも収入を増やすことが可能です。
副業の場合、自分の労働時間を増やせば、その分お金が増えます。
スケジュール管理や体調管理も求められますが、頑張れば頑張るほど収入を上げられる確実な方法とも言えるでしょう。。
資産運用による収入力強化
あなたが今持っているお金は、人を動かす力があります。
「お金に働いてもらう」などという表現がされることもありますが、正確には「あなたが持っているお金で人を動かしてカネを得る」です。
株式投資、投資信託、不動産投資など、ありとあらゆる投資の背後には、「あなた以外の人が動いたり働いている」という事実があることを想像するようにしましょう。
お金そのものは働きません。
あなたが持っているお金で社会に影響を及ぼし、その影響が人を動かして、あなたに利益(あるいは損失)をもたらす、という構図です。
利益が得られれば資産が増えますが、損失が生じると元本割れが起きます。
投資にはリスクが付きまとうのは、「投資の先には人がいて、その人達はどう動くかわからない」からです。
節約によるキャッシュフロー強化
世界の資産家の人達に共通しているのは「倹約家である」という点です。
一見派手に見える私生活も、ところどころに倹約あるいは節約が見え隠れしています。
それは、言い換えるなら「賢くカネを使っている」ということです。
自分が何にお金を使い、何にはお金を使わない、という基準がはっきりしているんですね。
それが出来ていない場合、周囲や雰囲気に流されてしまうように見えます。
トレンドを追っているといえば聞こえはいいですが、それは流されているとも言えることに気付きましょう。
トレンドを追うのではなく、トレンドを作る。
それくらいの心構えを持てるかどうかが分かれ道です。
「節約なんてセコイ」
ではなく
「節約は賢い」
と思えるかどうか。
節約するためには、知識や感性、自制心が必要になります。
苦しいですし、地味ですし、つまらないことが多いかもしれません。
要するに難しいのですが、節約や倹約が身に付いたら、資産家への第一歩を踏み出したと言えます。
お金を増やす目的・目標の設定
なぜ、お金を増やしたいのか。
その目的が明確であるほど、お金を増やすことは容易になります。
何事にも目的は必要です。
ただ何となく「お金を増やしたい」と思っても、そんなことは誰もが思っていることなので何も差別化できません。他と変わらないので、ただの運任せとも言えます。
なぜ、自分はお金を増やしたいのか。
自問自答し、「なぜ」に対する明確な回答を持つことができれば、苦しいことや困難なことがあっても、乗り越えていくことができるでしょう。
逆に、目的が明確でない場合、何らかの壁にぶつかったときに、立ち止まるか、意思がくじけてしまう可能性が高くなります。
また、目的だけでなく、目標も設定しておいた方が資産形成の確率が高まります。
目標は、マラソンでいえばゴールのことを指します。
「なぜマラソンに参加しているのか」は目的で、「どこに辿り着いたらマラソンは終わるのか」が目標・ゴールです。
終わりのないマラソンほど苦しいものはないでしょう。
終わりがあるからこそ、苦しさや困難に打ち勝つことができます。
「なぜお金が欲しいのか(目的)」、そして「どれくらいのお金があればいいのか(目標)」を設定することで、あなたの資産形成の道はより確実なものになります。